エコアズ・ウィークリー <2021年10月27日号>
おはようございます、小野です。
先週タイ人の若手経営者の方(日本留学&勤務経験が有り、
日本文化と日本に見識のある方です)のWEBセミナーに参加しましたが、
「タイの歴史と階級社会」「タイ人の価値観」等、
非常に勉強になることが多い価値ある内容でした。
その中の一つ「10倍の法則」という興味深い話があったので、
本日は皆さんにシェアさせていただきたいと思います。
「10倍の法則」とは・・・?
日本人が「タイ人の物価の感覚」を理解する際に、是非参考にすべき独自の法則です。
例えば、、、
大学卒の初任給は日本でおよそ20万円、タイではおよそ2万バーツです(10倍)。
東京の一人暮らし家賃は75,000円、バンコクの家賃は8,000バーツ(9.4倍)
日本のランチ弁当は500円、タイでは屋台で45バーツ(11倍)。
電車初乗り運賃は日本で140円、タイでは15バーツ(9.3倍)。
ペットボトルの水(500ml)は100円、タイでは10バーツ(10倍)。
ネイルサロンは6,500円、タイでは650バーツ(10倍)。
実際の物価は、給料はタイが約6.8万円(2万バーツ)なので
「だいたい日本の3分の1か」となりますが、これはあくまでも我々日本人の物価の感覚。
「10倍の法則」を用いると、
タイ人の給与20,000バーツは、
タイ人からすれば日本人にとって20万円の価値と同等の感覚である、
という考え方になります。
バンコクの家賃8,000バーツは、
タイ人からすれば日本人の80,000円と同等の感覚である。
屋台のご飯45バーツは、
タイ人からすれば日本人の450円の価値と同等の感覚である。
タイ人の物価感覚を正しく理解するためには、この「10倍の法則」を使えば、
ほぼ正しい感覚をつかむことが出来ますよ、という内容でした。
この法則を使ってカップヌードルの面白い例え話をしてみます。
日本のコンビニで180円のカップヌードルは、タイの日系スーパーで約100バーツ前後で
売ってます。為替換算(1バーツ=3.4円)すると約340円です。
日本のコンビニの倍近い値段がしますが、輸入品だし皆さんもたまには
日本の味が恋しくなって買うこともあると思います。
しかしこれに10倍の法則を適用しタイ人感覚に換算すると、、、
何とカップラーメンが1,000円・・・!!!(100バーツ*10倍)
日本国内でこの値段を出してまでカップラーメンは買いませんよね、、、^^;
吉野家の牛丼が3倍も食べれます(笑)。
そうなんです。こんな高いカップラーメン、普通のタイ人は絶対に買いません。
スーパーに売っている15バーツ(=150円)のもので十分です。
そのタイ人若手経営者の方はこういう話もされていました。
「例えば皆さんが6万バーツの住宅に住んでいて、タイの現地手当が6万バーツとします。
これはタイ人にとってすれば、60万円の家賃の住宅に住んでいて、プラス60万円の給料を
毎月貰っている、更に日本でも給料がある。そういう感覚です。」
「皆さんが思っている以上に、タイ人社員は本当に本当に皆さんのことを
よーーーーーく観察しているんですよ。」
「タイ人社員が不幸せに感じ、退職する理由の一つに
『上司に能力がないと思った(=高額給与に見合う仕事をしていない)』というものがあります。」
なるほど~、、、
「グサッ!」胸に突き刺さり、「ガツン!」と背後から頭をハンマーで殴られた気がしました^^;
「10倍の法則」、いかがでしょうか。
オフィスや日常生活のあらゆるシーンにおいて、この「10倍の法則」で考える
習慣にすれば、タイ人の物価感覚を理解できること間違いなし・・・!?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。(小野)
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