エコアズ・ウィークリー <2021年10月5日号>
おはようございます、小野です。
「スポーツ選手は選手寿命が短く、輝けるのはほんの一瞬だけ」
このような言葉をよく耳にします。
では、企業の寿命は一般的にどれぐらいなのでしょうか。
経済産業省発表の「中小企業白書」によれば、
94%の企業が10年以内に倒産する、というのが事実だそうです。(゚д゚)!
創業後、40%が1年で倒産し、
2年目には更に15%が倒産、
3年目には更に10%が倒産、
5年以内に実に全体の80%が倒産するという厳しい現実。
30年後には何と0.02%に淘汰されてしまいます。
企業の寿命って人間の寿命より圧倒的に短いんですね。
そんな中で、
日本には創業後に100年以上続いている会社が33,000社近く存在するんです!
同じく200年以上続いている会社が3,164社。
500年以上続いている会社が32社。
そして1000年以上の会社が9社。
ところで人口14億人の隣の中国で創業100年以上の企業は10社未満で、
韓国に至っては2社のみ。
タイで最も長寿企業は、1913年にラマ6生より設立された、
王室系のサイアム・セメント社の108年と言われています。
世界の100年企業のうち約40%が日本企業。
200年企業になると約65%が日本企業。
世界の老舗企業トップ5は全て日本企業となります。
いかに日本企業の長寿力が世界的にも群を抜いているのかが、
この数字からおわかりいただけると思います。
そして日本以外で長寿企業の数が多い国は、
ドイツ、オランダ、フランスと続きます。
ちなみに大阪の「金剛組」が、世界最古と言われています。
https://www.kongogumi.co.jp/
創業は578年なので、今年で1443歳を迎える事になります。
この事実に対し、韓国の某期間が研究結果をレポートしていますが、
・本業重視
・信頼経営
・透徹した職人精神
・血縁を超えた後継者選び などの長寿理由を挙げています。
あれだけの栄華を誇ったローマ帝国ですら、滅亡の前夜に人々は勤勉さを忘れ、
1年の半分を無料のパンとサーカスに明け暮れていたといわれています。
我々日本人が元来持っているDNAを、諸先輩方が東南アジアの方々に
伝承してくれたお陰で、今現在、我々はタイを始めとするASEANで
ビジネス・日常生活において非常に恵まれた環境の中で日々を過ごす
ことができています。
地道にコツコツそして謙虚に。
そして伝統を守るためには時にダイナミックな改革もいとわない。
諸先輩方の敷いていただいたレールの上に乗っかり、今こうしてASEANで
大きなチャンスの場を与えられている我々は何とも幸運です。
この土台をもとに、ASEANの方々・国々と今後も共存共栄していき、
更に次世代に繋げていくこと。それはこれからの我々個人個人の
あり方にかかっているものだと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。(小野)
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