タイ人スタッフ窓口だど採用できない!?

エコアズ・ウィークリー <2022年4月26日号>

おはようございます、小野です。

「タイ人スタッフ窓口で採用活動をしているんですが、なかなか人材が
見つからないので、私から直接連絡させていただきました。」

日系企業のA社のM社長より、先日このような連絡をいただきました。

▼今回のA社様のタイ人スタッフよりいただいた募集要項は下記の通りでした。

職種:営業
仕事内容:記載なし
募集要項:30歳~45歳ぐらいまでの男女
     ○○業界の経験必須
     ビジネスレベルの英語 以上
     
あまりシンプルな内容すぎたので、詳細確認のため弊社タイ人スタッフがA社窓口の
タイ人担当者にコンタクトしましたが、
「これ以上はわからない。まず該当者の履歴書を何名かください。」
と言われてしまいました、、、

仕方ないので「では一度貴社の日本人上司にこちらから直接連絡させて
いただきたいのですが、よろしいですか?」と訪ねたところ、
「窓口は私なのに、なぜ日本人上司にコンタクトする必要があるのですか?」と、
日本人上司への連絡を頑なに拒まれました、、、^^;

これでは人材のマッチングがうまくいくはずがなく、A社様には大変申し訳ないのですが、
弊社のマッチング優先順位も下がってしまいます。

その後しばらく経ってから冒頭のM社長から連絡いただき、その際に
M社長からいただいた募集要項は下記の通りでした。

・新規プロジェクト始動による日本人採用。
・当該部署には現在日本人はいない。上司はタイ人になる。
・タイ国内および日本国内日系企業の窓口業務。イメージ的には営業事務。
・本人が営業活動をすることは基本的に無い。
・在庫・納期管理のためタイ国内の提携先工場での打ち合わせが毎週1回あり。
・当然タイ語は必須、英語ができれば欧米顧客との窓口もやってほしい。
・この業界での経験者はまずいないので、語学・人物重視で行きたい。 
・優秀な人材であれば年齢は40代でも問題なし 。
・しかしタイ人上司が47歳なので、できれば45歳上限で探してほしい 等々、、、

違う企業の求人ではないか?と言っても大げさではないほど、M社長とタイ人スタッフの
イメージは全く違うものでしたが、A社に限らずこのようなケースは時々起こります。

「タイ人スタッフ経由で、求人を人材紹介会社にお願いしているんだけども、
なかなか良い人材の紹介が来ない、、、」

貴社にはこのようなご経験はありませんか・・・?

基本的に組織及び社員の成長とともに、採用もタイ人スタッフにどんどん権限移譲し
任せていくべきだと思います。弊社も社員の採用活動は社員がおこなっています。
その際に落とし穴になりやすいのは、
「求人の内容及び意図が、タイ人社員に伝わっているようで伝わっていない」ということです。

日系企業の場合、求人のそもそもの出処は日本人であるケースが多いですが、
例えば日本人上司の人材採用条件の具体的イメージが100だとしても、
それががタイ人スタッフに50しか伝わっていなければ(或いは理解度が50%であれば)、
その時点で既に大きなミスマッチが生じており、
我々人材紹介会社へも内容は当然最低でも50しか伝わってきません。

ではどのように権限委譲をしていけば良いのでしょうか・・・?
この点も含め、続きは次回にお話させていただきたいと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。(小野)

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