再燃!?日本人ローカルスタッフ待望論

エコアズ・ウィークリー <2021年7月6日号>

おはようございます、小野です。

コロナ禍で海外との物理的な行き来が簡単でない今、
「日本人ローカルスタッフ」のニーズが再び高まってきました。

今回の機運はリーマンショック以来です。
当時の企業の本気度はそこまで高くありませんでしたが、
今回に関してはそれなりに危機感と本気度の高い企業が多いように感じます。

タイは他のASEAN諸国に比べても、タイが好きで自らの意思でタイで勤務している、
いわゆる「日本人ローカルスタッフ」の方々が数多く活躍されています。

タイでの日本人ローカルスタッフの供給は、「質」「量」「熱意」等を総合的に考慮した場合、
ピークは2005年前後だったという背景から、現在タイの日本人ローカルスタッフは、
40代以上の方々が半数以上を占めます。

「40代以上が半数以上」ということに対し、驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。

当時タイに来られた方は、既に企業内での自身のポジションを確立されている方々が多く、
転職マーケットになかなか出てきません。しかし虎視眈々と転職チャンスを狙っている方が多いのも事実。
タイで家庭を築き完全に腰を据えられた方や、その実績が認めれられ駐在員として活躍中の方も多数
いらっしゃいます。中には現法社長や副社長になられた方も・・・!!

このカテゴリーの日本人ローカルスタッフの方々の特徴(強み)として、以下が挙げられます。
・タイでの経験が駐在員以上に豊富。
・タイ人と結婚している方も多く、永住前提(覚悟)の方が大半。
・英語に加えてタイ語が流暢な方が多い。

しかし非常に優秀な方が多いにもかかわらず、採用市場においては「年齢」
という理由だけで弾かれているのが現状です。

一方で40代以上の方々とは全く別のカテゴリーになりますが、
敢えてこの時期にタイに渡って挑戦したいという、覚悟とチャレンジ精神を持った、
(一般的には)かなり変わった20代の日本人人材も、数は少ないものの出てきています。
日本全体の若者が内向き化している中、こういった人材はかなり希少です。

ただし20代の人材はタイでの経験が少ない上、流暢にタイ語を操れる方はほとんどいません。
なので企業としては即戦力を期待するというよりは、ポテンシャル採用で長期的視野で
考えていく必要があります。

今回の最新求職者情報は、今週のコラムのトピックにちなんで、
敢えて日本人メインをさせていただきました。

在タイ日系企業は、コロナ後はますますアジアの新興競合企業との競争激化が予測されます。
そういう中で、優秀な人材やポテンシャルある日本人ローカルスタッフのニーズが高まっていくと同時に、
彼らの活躍の場の受け皿としての在タイ日系企業の役割も今後高まっていくものと思われます。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。(小野)

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