一呼吸置く

エコアズ・ウィークリー <2023年6月6日号>

おはようございます、小野です。

まずは先週の私と弊社タイ人スタッフRとのやりとりを紹介します。

小野「Cさんは今バンコクに住んでいるよね?」

R「チョンブリとバンコクに住んでいます。」

小野(<心の中>ん?どういうこと・・・?)
「チョンブリとバンコクにアパートを持っているという意味?」

R「たぶんそうだと思います。」

小野「状況によっては、企業の担当者に伝える必要があるので、詳しく確認お願いします。
  誰と、どういう状況で住んでいるのかも含めて。」

しばらく後、、、
R「チョンブリは親戚(叔母さん)の家で、バンコクは家族と一緒に住んでいるので、
チョンブリでもバンコクでも勤務可能だそうです。」

別の状況で、スタッフTとの英語での会話。

T「この日Mさんはアップカントリーなので面接に行けません。」

小野(<心の中>出た!アップカントリー、、、)
(注)タイ人は郊外に出かけることを「 go to upcountry」という事が多い。
「それは旅行なのか、帰省なのか、どこからいつ帰ってきて、面接はいつから行けるように
なるのか確認をお願いします。」

しばらく後、、、
T「Mさんはウボンラチャタニの実家に帰省中で、戻りは来週の火曜。
 ですから水曜以降なら面接に行けます。」

タイ人スタッフとのこんな感じのやりとりは日常茶飯事です。

「う~ん、、、自分は細かすぎるのだろうか・・・?^^;」 と考えてしまいますが、
企業に人材を紹介させていただく際、当然ながら
「もし自社に採用するのであれば、ココは押さえておきたい。」という視点で考えますので
上記のような疑問は当然湧いてきます。

このような2つの事例に関し、日本人でもあまり気にされない方もいらっしゃいますが、
とりわけタイ人はその傾向が強い気がします。

T「この日Mさんはアップカントリーなので面接に行けません。」
企業のタイ人窓口「そうですか、ではいつだったら面接に来れるか教えてください。」

実際に企業と弊社の窓口がタイ人同士だと、上述の私とのような突っ込んだ
やりとりはほとんど無く、サラッとスムーズに進んでいきます。

以前の私であればイラッとして、Tにすぐ連絡し
「いやいや、アップカントリーだけじゃ意味わからんやろ!
どこに何しにいつまで行くのかすぐ確認して!!」とややキツく話してました。

いきなり外国人上司にこんな事を言われてしまったら、部下はビックリしてとりあえず
謝罪するものの、心の中にはモヤモヤ感が残るでしょう。

タイ人同士だと必要ない確認事項なのに、
「この上司は、なぜそんな細かいことを気にするんだ・・・?」と思うでしょう。

部下の性格によっては自信を無くしてしまい、
以後上司に報告する際に毎回躊躇するようになるかもしれません。

なので、私の場合は
「もしウチに採用するんだったら、私だったらこういう点も知りたいので、、、」と説明して
納得してもらうようにしています。「日本人だったら、こういう部分も気にするんですよ。」
とステレオタイプで話すのは違う気がしますし、、、

これをスタッフ自ら改善し、上述のようなやりとりの必要がなくなれば最高ですが
そのような細かいニュアンス部分を汲み取ってくれる「スーパースター社員」は、日本人でも
稀です。むしろ本人の気質に起因する部分が多いと思うので、こちらがイラッとせず
一呼吸置いてやりとりすれば問題ありません。

日頃やりとりしている部下とは、「第二言語同士」や
「こちらが第一言語(日本語)、もう一方が第二言語」というシチュエーションが大半、
特に後者においては感謝すべきありがたい環境です。
そして前者においても後者においても、両者が語学堪能というケースは殆ど無いと思います。

なので、企業としての方針やサービスの考え方については譲ることはなくても、
基本的なコミュニケーションの部分においては、立場が上であるこちらが、
一呼吸置いた上で、ある程度譲歩できる部分は譲歩するようにしています。

皆さんは部下とのコミュニケーションにおいて一呼吸置くような場面、ありますか・・・?

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。(小野)

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