仕事がない!!

エコアズ・ウィークリー <2021年2月23日号>

おはようございます、小野です。

昨年の緊急事態宣言以来、半年或いは1年以上の中長期的に失業しているタイ人日本語スピーカー
人材が増加してきており、改善の兆しがなかなか見えてきません。

「ここまで仕事が見つからないとは思いませんでした!」
「だって仕事がないんですもん。。。」
「ホントに厳しいです(T_T)」等々、、、

このような感じで現在毎日面接をする日本語スピーカー人材の大半が失業中です。

逆に勤務中の方は、この時期よほどの事がない限り辞めません。
積極的に増員する日系企業は殆どなく、退職者の補填も無く、退職したとしても人員削減の
一環として新規採用は控えている。なので失業者は失業者のまま。失業者にとっては最悪の状況です。
※「会計人材1年保証サービス」を除き、弊社はタイ人は日本語スピーカー人材に特化していますので、
  あくまで日本語スピーカー人材に特化した話です。
  もちろん一般人材が厳しいのも言うまでもありませんが、、、

ある日系企業の採用窓口の方は、営業事務(要日本語)の募集に対し、70人以上の応募が
あったそうです(゚д゚)!書類選考通過者(=面接者)が15人で、先週と今週は面接対応で
かなりお忙しそうです。

この企業様には弊社は過去に何度も採用いただき、人材の傾向も十分に理解しているので
今回も相当絞って紹介させていただいたのですが、それでも結果的に8名も紹介させていただきました
(平時であれば皆さん1~2週間以内に確実に仕事が決まる優秀な方ばかりです)。

新卒や30歳以上で通訳のみの経験しかない日本語スピーカー人材は特に厳しい状況です。
N3通訳人材は年令問わず、給料を下げて職種転換しないと就職先が見つかりません。
今の状況は壊滅的で、リーマンショックの比ではありません。
日本のバブル後の就職超氷河期(⇒私ドンピシャ世代^^;)がかわいらしくみえてきます。

日本語スピーカー人材は、少なからず何らかの通訳経験を経て、25歳から30歳ぐらいまでに
それぞれ専門分野(人事/総務/営業/経理等)に進むのが一般的で、大学卒業後に最初から
専門分野に進む方は稀です。

しかし30歳を超えても通訳のみの経験しかなく、それから多職種に転身というのは難しいのが現状で、
いま就職難にあえいでいるのはまさにこのカテゴリーの人材です。加えて通訳人材には「日本語プレミアム」が
付くので(付いていた?)、タイ人ローカル人材に比べ、これまで給与は高騰し続けていました。

日本語スピーカー人材に限っては誤解を恐れずに言いますと、今は待っていても応募者がどんどん来る状況です。

経験豊富な優秀な人材ですら、一旦離職してしまうと厳しい状況です。

例えば家庭の事情で離職した30代後半の日本語N2人材。
彼女は前職で給与THB75,000でしたが、1年以上職が見つからず最終的にTHB52,000で
就職先が最近見つかりました。30%ダウンです。
このような例も最近は珍しくありません。

タイの日本語スピーカー人材の就職マーケットは当分供給過剰の状況が続く見通しです。
そういう意味においては、若手日本語人材の採用を検討中の企業様にとっては、
「ポテンシャルある優秀な日本語スピーカー人材を、通常の給与よりかなり抑えて採用できる」
絶好の機会であるとも言えます。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。(小野)

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