エコアズ・ウィークリー <2022年5月10日号>
Bさん「昨日仕事が決まったので、明日の面接はキャンセルでお願いします。」
タイ人スタッフ「そうですか、わかりました。仕事が決まって良かったですね。
でもBさん、コロナに感染して今日まで自宅療養(隔離)ですよね・・・?」
Bさん「はい。一昨日のリモート面接で内定をいただきました。
早速明日から勤務開始なんです。」
おはようございます、小野です。
このやりとりは先月弊社で実際に起こった、コロナ自宅療養(隔離)中に
就職先が決定したという事例です。
Bさんは前週に弊社の顧客企業様とオンライン面接を実施、
お互い印象が非常に良かったので、自宅療養が終わった翌日に
面接しようと調整済みでした。
なのでBさんからの連絡は、弊社にとっては「まさか」でした。
弊社顧客の採用担当者様は理解をしてくださいましたが、
「しかしコロナで自宅療養中に、オンラインで仕事が決定することって
あるんですね、、、」と少なからず戸惑っていらっしゃいました。
※実は今回のケースは弊社も初めてでした。
「対面じゃなくオンライン面接のみを希望します。」
「オフィス訪問しないといけないなら辞退したいです。」
コロナの真っ只中であった昨年は、人材の方からのこのような要望は日常茶飯事でした。
少し落ち着いた現在、採用面接において最も主流なのは、
1次がオンライン⇒2次(最終)面接はオフィスでリアル面接(対面)
というプロセスです。
1次面接オンライン⇒最終面接オンラインと、中には全てのプロセスをオンラインで
完結するというスタイルの企業もあります。全てをオンラインという企業はかなり少数ですが、
カスタマーサポートセンターや内勤のデータ入力等、基本的に対面を伴わないオフィスワークで
OJTやトレーニングシステム、マニュアルでトレーニング可能な業界に多い傾向です。
日本在住の現地採用日本人スタッフの面接は、今や完全にオンラインです。
コロナで田舎に戻っているタイ人スタッフの採用面接をオンラインのみで、という
ケースもあります。
一方で、接客を伴うサービス業や外回りの営業職は、やはり必ず一度は対面面接を
実施したいという考えの企業が大半という傾向は今も変わりません。
対面の1次面接のみで終了という企業もありますし、
1次面接対面⇒2次面接対面と、現在も対面を重視する企業ももちろんあります。
ただ現職中の求職者の立場からすれば、冒頭のように
「まずはオンラインで面接、お互い感触が良ければ2次面接はリアルで」という
考えの方が大半です。現職中の方は休暇を取る必要があるので、この考えは理解できます。
これは企業の採用方針なので、どれが正しくどれが間違っているということではありません。
私個人の意見はと言いますと、、、
「一度は対面で面接したい」です。
(と言いながら、コロナ前からグループの社員をオンラインで採用した実績もいくつかあります)
やはり実際にリアルで会って、感覚的な部分も含めお互い確かめ合うという
プロセスは大事だと私自身は思います。営業や接客業であれば、全身のバランス等
オンラインではわからない部分もリアル面接で確認することも重要ではないでしょうか。
職業柄、明らかに履歴書の写真とリアルの顔や顔のラインが大きく異なる方を我々は
今まで相当数見てきましたが、今の時代は「オンライン面接映え」するテクニックもあるので、
面接する側もしっかり対応が必要ですね^^;
ちなみに冒頭のBさん、「実際に勤務したら会社の雰囲気が合わなかった」という理由で
1週間も経たないうちに退職してしまいました。。。
オンライン面接のみだったから起こったことなのか、或いは実際にオフィスを訪問していても
起こっていたのか、これは判断のしようがありませんが
「やっぱり対面面接をした方が良かったのにな~」と、私は率直に思いました。
採用面接は可能な限りリアルで会いたい、とうのが今日現在の私のホンネですが
さらなるテクノロジーの進化や業界の潮流の変化で、数年後は違った考え方に
なっているかもしれません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。(小野)
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