タイ人求職者が激減!?

エコアズ・ウィークリー <2022年10月18日号>

おはようございます、小野です。

早いもので、もう10月半ばですね。
これが日本だと、肌寒くなってきて秋の味覚が楽しい季節。
残念ながらタイでは全く季節感を感じませんが、、、^^;

今年もあっという間で、残すところ約2ヶ月半となりました。

通常(=コロナ前)であれば、ボーナスが近づく今の時期、求職者は減少します。

しかし昨年及び一昨年のこの時期(=コロナ禍)は、
「会社がタイから撤退する」
「コロナの影響で給料カットになった」
「会社の方針が急遽変わった」
「会社の業績悪化で将来不安」
「コロナに罹ってしまい退職し療養していた」等々、、、

10月にもかかわらず、コロナの影響を理由とした転職希望者で市場は溢れていました。

しかしタイトルの通り、今年は求職者が激減しています。
コロナの反動ですかね、、、

わかりやすいように、ポイントをまとめますと、、、
・通常この時期は求職者が減少する。
・コロナ禍ではこの時期でも求職者が動いていた。
・その反動?で今年は求職者が激減している。

タイにおけるコロナ騒動も一段落し企業活動も正常化、会社の方向性も定まり
「残るは年末のボーナス!」という心理が、求職者の皆さんにあからさまに蔓延しています。

一昔と違い、今の時代の20代、30代のタイ人(特に女性!)は購入意欲旺盛、
スマホはもちろん、車、住宅等、家族の分も含め様々なローンを抱えています。

蛇足ですが先日面接した20代半ばのタイ人女性は、彼氏と30年ローンを組み
コンドミニアムを購入。「もし分かれたらどうするの・・・?」とツッコミを入れたくなりましたが、、

日本では20代の女性がスマホローンを組むのはよくある話ですが(毎月の通話料支払いに
組み込まれている)、「マイカーローン」「住宅ローン」を組むのは男性でも稀です。

この購入意欲こそが、成長し続けるタイ経済の原動力になっているのは言うまでもありません。

加えて、コロナ禍で家族の財政状況(田舎の両親含む)が悪化し、更に借金額が増えた
方も決して珍しくありません。

このような背景から、今この時期のタイ人求職者は非常に腰が重くなっています。
そう簡単には辞めません。

なので、年内に採用を検討中の企業様は、「至急案件」でない限りは「年明け勤務開始」
に採用方針を変更した方が良いかもしれません。

これは「年明けに採用活動を開始する」という意味ではありません。
大企業ほど今年の採用活動を既にクローズ(一旦凍結)し、年明けに持ち越す傾向
にあるので、裏を返せば、年明けになって採用活動を開始すると、知名度もあり且つ
福利厚生やボーナスが充実した大企業とのガチンコ勝負になります。

しかしこの時期は世間全体が採用に対して心理的にネガティブになっており、マーケット自体も
縮小している一方で、来年を見越し(=勤務開始は1月以降)今から地道に
採用活動をしている企業も一定数存在するのも事実です。

来年採用活動を開始するより、今から動いた方が優秀な人材に当たる確率は当然
あがりますので、 小回りが利く中小企業にとってはある意味今がチャンスです。

このような状況を理解されている、いわゆる「採用に長けている企業」は、「これは」と思う人材に
対し早々に内定を出し、1月或いは2月入社で調整し既に採用活動を終了しています。

ただしこれはあくまで全体的な話であり、もちろん即勤務可能な人材や1ヶ月Noticeの
人材も(例年より非常に少なくなっていますが)動いています。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。(小野)

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