エコアズ・ウィークリー <2021年11月2日号>

おはようございます、小野です。

先週連絡を頂いたタイ在住の転職希望の日本人女性Nさん、
その理由は「仕事が無さ過ぎてヒマで苦痛、、、」というものでした。

↓Nさんの状況をまとめると以下の通りです。

・タイで初めての就職、事務職としてT社に入社
・T社に入社したばかりで現在は試用期間中
・他の社員は交代勤務だが自分だけ毎日オフィス出勤
 ⇒これ自体は全く問題ない
・業務は時々書類をチェックするだけで、あまりにも暇すぎる
・日本人社長は近くに座ってるが、直接コミュニケーションは週イチ
 残りはメール(目の前にいるのに、、、)
・指導係のマネージャーは在宅勤務が多く、指導も殆どない
・にもかかわらず日々の業務レポート提出は必須であり作成が大変、、、
・日本人社長、マネージャーと自分の間にかなりの「壁」を感じる
・何故自分が採用されたのかわからない
・自分の存在意義は無いのでは?と精神的に辛い

こんな感じでした。

「タイの企業は全てこんな感じなのでしょうか・・・?」と涙ながらに
聞いてきたNさん。

「いや違います、ちょっと異常な状況ですね^^;」とお伝えし、
転職を考える前に、まずNさん自身が上司に対して起こすべき
行動をアドバイスさせていただきました。

Nさんに話を聞けば聞くほど、何故T社はNさんを採用したのか、
私自身も謎は深まるばかりでした。Nさんのような感じで放置されたら
誰でも精神的に相当まいるな、と思いました。

コロナ禍に日本での仕事を退職し、勇気と希望を持ってタイに
飛び込んだにも関わらず、全く違った意味でショックを受けたNさん。

企業側もコロナ禍でイレギュラーな状況だというのは理解できますが、
それならそれで説明は必要ですし、コミュニケーションをとるべきだと思います。
仕事の与え方についても十分に見直す余地があると思います。

Nさんの方ももっと積極的にアピールし動くべきだと少なからず思いますが、
初めての海外就職で、全く別世界での仕事。Nさんを厳しめにジャッジしても
企業側の対応にやはり問題があると言わざるを得ません。

Nさんに限らず、最近日本人求職者からの相談が増えています。
※相談レベルで転職を急いでいるというものではありません。
「コロナ禍で会社の方針が急に変わった」
「労働条件が突然変更された(改悪)」←不利益変更であれば法的にNGです
「ワクチン未摂取社員は出勤停止になった」等々、、、

コロナ禍ならではの内容が多いのですが、
基本的には「コミュニケーション不足」から生まれる不信感や「壁」によるもの、
特に「日本人同士なんだから、日本語でしっかり説明が欲しかった」
というものが多い気がします。

「駐在員と現地採用の壁」というの言葉を聞くようになってから久しいです。

そもそもミッションや立場、境遇や条件が違うので当然といえば当然です。

「本社と現地法人の壁」
「本社と地方支店の壁」
「役員と社員の壁」
「上司と部下の壁」
「日本人とタイ人の壁」等、、、
組織にも様々な壁が存在します。

そういえば古代エジプトの何千年も前の壁画にも、
「最近の若者はどうしようもない!」との記述があるようです。
「世代間の壁」です。

どういう立場や状況であれ「壁」というものは永遠に存在するのかもしれません。

組織においてこのような壁を少しでも崩すためには、
立場の強い者からのコミュニケーションや歩み寄り(甘やかすという意味ではありません)
は必要なのかもしれません。これに関しては長くなるので、また別の機会の
トピックにさせていただきたいと思います!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。(小野)

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