同じ企業から転職希望者が続出!

エコアズ・ウィークリー <2022年8月2日号>

スタッフ「小野さん、またA社のスタッフからの登録が・・・」

小野「あ、本当だ。。。今月何人目?^^;」

おはようございます、小野です。

同じ企業から同時期に複数のスタッフによる転職希望、人材紹介会社あるあるです。
コロナ禍においては、企業のタイ事業撤退や整理解雇が理由による転職・再就職が
多かったのですが、最近は「ある理由」がコロナ前の状況に戻りつつあります。

「新しい上司とあわない。」
「新しい上司が何を考えているのかわからない。」
「全然スタッフのことを考えてくれていない。」
「会話がない。」
「怒ってばかり。」
「勝手に話を進めていく。」
「タイ人の事を理解してくれない。」 等々、、、

転職希望理由は「上司」、そしてその大半がタイ人上司でなく、「日本人上司」です。
退職する人材は我々エージェントに対しては、やはり自己の転職理由を正当化したいもの。
しかし、まあよくここまで上司の不平不満を言えるものです。

基本的に我々エージェントは、特に人材に対しては退職時に感情的になりやすいので
中立的な立場で判断するように心がけています。しかし今回のように、同じ企業から同時期に
複数の転職希望者が出る場合は、「企業側に問題があるのでは?」と検証せざるをえません。

上述のように「タイ人の事を理解してくれない。」と不平不満をこぼす求職者の方もいますが、
今回のようなケースは、タイに限ったことではありません。世界共通です。

今回のケース、ほとんどの場合が部下に耳を傾けない(傾けようとしない)上司からの
一方通行コミュニケーションに起因するものです。我慢できなくなったスタッフの退職が続くと、
その上司は挙句の果てには「全くタイ人は、、、」と自らを一切顧みること無く、「タイ人」と
一括りにしてしまうので、このまま組織運営は泥沼化、負のスパイラルに突入してしまいます。

このような上司は、日本でも一方通行コミュニケーションで部下に接していた方がほとんどです。
しかしなんだかんだ言っても世界的にもやはり日本人スタッフは我慢強く、そうそう簡単に退職
しません。或いはその上司の方は、日本では自身の上司に守られていたのかもしれません。
なので、自分のマネージメントスタイルが正しいと勘違いしてしまった上司は、異国の地でも
同じ手法で部下をマネージメントしようとします。

これでは外国人の部下をマネージメントできるはずがありません。

と、偉そうに語っている私ですが、私自身がもともと完全なる超一方通行コミュニケーショ
ン型の上司でした(汗)。20代の時に外国人の部下を持つことになった私は、
部下の話を一切聞かず、とにかくコミュニケーションが一方通行でした。
時として烈火の如く怒鳴り散らし、「コミュニケーション」というより「言葉による攻撃」と言った
ほうが表現的には正しいかもしれません。今のご時世だと「パワハラ上司」と言われそうです。
とにかく退職者が後を経たず、1日で退職するスタッフはもちろん、中には昼休みに
ランチに出たきり失踪したスタッフもいたほどです。。。

「いや?嘘でしょう?」と言われるほど今と当時とでは激変した私(笑)。
たったひとつ、何が変わったかというと
「部下の話をしっかり聞くようになった」。それだけです。いたってシンプルです。
(暴君⇒話を聞く上司までのプロセスは、話すと大長編になるので割愛します)

もし貴社に新たに赴任されてきた部課長の方が、或いはご自身がスタッフの
エンドレスな退職に悩まれている場合、明らかに上司側のコミュニケーションスタイルに
問題があると、まずは検証すべきだと思います。

果たして自分は部下の話をしっかり聞くことができているのか?
客観的に一番簡単にチェックできる方法は、奥様或いは旦那様に
「俺(私)、話ちゃんと聞けてる・・・?」
と質問してみてください。パートナーの話をしっかり聞けている方は、私の経験上、
ほぼ部下の話にもしっかり耳を傾けられています。

ちなみに私は家内から、
「あなたは人の話を聞いているのか聞いていないのか、わからない時がよくある!」
と判定されました。まだまだ全然ですね。。。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。(小野)

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