白か黒かの前に、、、 (後編)

エコアズ・ウィークリー <2022年3月1日号>

おはようございます、小野です。

前週は仕事を覚えてもいないのに、いや入社して仕事を始めてもいないのに、
その段階で「残業あり=ブラック(黒)」「残業なし=ホワイト(白)」と
短絡的に決めてしまう、若手の日本人現地採用スタッフのお話をさせて
いただきましたが、今週はその続編となります。

残業を一切許さないということであれば、別に海外でなくとも日本であれば
「派遣」や「パート」という働き方の選択肢も幅広くあると思うのですが、
「どうしても海外で働きたい」そうです、、、^^;

私は決して残業を推奨しているわけではありませんし、そもそも残業が前提の
業務量では問題があると思います。或いは上司が帰るまで部下は帰れない、
というような社風の会社が未だにあるとすれば、それはそれでかなり古い
企業体質だと言われても仕方がありません。

弊社のような業界の特性上、日本人やタイ人求職者から企業に関する
様々な情報が日々入ってきます。

例えばサービス関連など業界によってはかなり残業が多い会社もありますが、
結果を出せばしっかり評価され業界一の給料で社員に還元する会社もあります。
このような企業に興味を持った求職者の方には、事前に社風や勤務状況を
説明するようにしていますが、「自分にとってはむしろそういう企業の方が良い」と
進んで応募されるバリバリの仕事人間タイプの方もいらっしゃいます。

本社からの方針や現地法人の企業努力もあり、残業が一切ないという
ポリシーを徹底して貫いている素晴らしい企業もあります。

新卒タイ人の3倍の給料という前述しましたが、皆様もご存知の通り
(BOI企業除く)日本人の最低給料はTHB50,000となっています。
THB50,000というのはタイ人の物価感覚からすれば、日本国内で
50万円の給料をもらっているのにほぼ等しい感覚です。
※この件は以前当メルマガ「10倍の法則」で詳しく説明させていただきました。

当然タイ人スタッフは、高給取りな日本人現地採用スタッフの人間性や
仕事ぶりを恐ろしくよく見ていますし、その評価は日本人スタッフを採用した
上司への評価にも繋がります。実際に、「ウチの上司はなんで仕事をしない
日本人を高給で採用したんだ、日本人というだけでズルい」というような話を、
タイ人求職者の方から聞くこともあります。。。

在タイ日系企業の約40%が、日本人現地採用が「在籍」「過去に在籍していた」と
いう統計データもあるので、当コラムをご覧いただいている皆様も日本人現地採用
スタッフの採用経験がある方も多いかと思います。

日本人現地採用スタッフの方は、いろんな意味でやはりタイ人スタッフの良き見本
となってほしいですし、なるべきです。
そこに日本人現地採用スタッフのニーズや存在意義があるものだと思います。

皆様は今回のトピックに関し、どのようなお考えをお持ちでしょうか。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。(小野)

コメント

タイトルとURLをコピーしました