あわよくば、、、

エコアズ・ウィークリー <2023年4月25日号>

担当者様「昨日Aさんの面接が無事に終了しました。確か彼女の希望給料は
41,000バーツでしたよね・・・?」

小野「昨日はありがとうございました。はい、彼女の希望は41,000バーツです。」

担当者様「そうですよね。でも昨日は48,000バーツ欲しいと言ってました。。。」

小野「え?そうなんですね、、、^^;」

おはようございます、小野です。

面接の際に人材に希望給料を直接確認してみたら、エージェント(人材紹介会社)から
紹介された時の希望給料と(時に大きく)かけ離れている。

皆さんはこのようなご経験は無いでしょうか・・・?
今回は本件に関し、主な要因をいくつか説明させていただきたいと思います。

1.あわよくば、、、と思う。
例えばもとの希望給料が30,000バーツで面接に臨んだ場合。
面接時に希望給料を聞かれた際に、人材が「あわよくば、、、」と欲が出てしまい、思わず
32,000バーツと答えてしまうケースです。一番多いケースかもしれません。

2.実際に面接してみて、その場で希望額を変更。
「思っていたより業務自体がハードそう。」
「少なからずマネージメントが求められる。」
「土曜勤務があるから、やはりその分の給料アップを考慮してほしいと面接して改めて思った。」
「実際に会社に行ってみたら、想定していたより交通費がかかりそう。」等々、、、

実際に面接しながら様々な考慮をし、その場で判断し希望給料を変更するケースです。

3.そもそもの希望給料額が高かった。
エージェント登録時に「あなたの希望給料は高い」と言われ、エージェントと協議の後に控えめ
の希望給料を設定したものの、面接時にやはり「本来の希望給料」を言ってしまう。

冒頭のAさんのケースがこれに当てはまります。Aさんの前職の給料は38,000バーツでしたが、
弊社との面接時には48,000バーツを希望してきました。

「なぜですか・・・?」と確認すると、
「同じN2の友人がそれぐらい貰っているから、自分もそれぐらいが妥当だと思う」と。
特に20代の日本語人材にあるあるです。

経験やスキルから、Aさんの妥当な希望給料額は41,000バーツ前後と弊社が判断し本人と
協議の上で設定しました。そもそも給料が38,000バーツの人材が48,000バーツを希望した
時点で書類選考落ちするケースもあるのですが、自身の給料相場感も含め、Aさんはピンと
きていないようでした。

以上です。

このように面接時に人材が、「応募の時の希望給料と違う金額を求めてきた。」と言っても、
いくつかの背景や要因が考えられます。

面接する側としては、「あれ?おかしいな」と思いつつも、
「その給料は高すぎる!」と頭ごなしに否定してしまうと、人材の方が心を閉ざしてしまいます。
※特にタイ人HRの方で、タイ語でストレートに人材に言ってしまう方がいるので要注意です。

一方でこれに関連して、例えば希望給料32,000バーツの人材に対し、
「30,000バーツでも良いですか?」とその場で値下げ交渉する企業もありますが、これにも
注意が必要です。面接時はどうしても人材のほうが立場的に下になりますので、思わず
遠慮して「30,000でも良いです。」と答えてしまい、面接後に話がこじれてしまうことがあります。

ストレートに「いえ、私は最低32,000バーツ以上欲しいです!」としっかり自己主張できる
方であれば良いのですが、タイ人の場合は遠慮してしまう方のほうがマジョリティです。

如何でしょうか。

面接時の給料交渉に関しては、人材にとっては最も重要且つ極めてセンシティブな
部分です。なので企業側は給料交渉の話題は最低限にとどめておき、業務内容や
企業文化、福利厚生等のトピックに時間を割いていただき、給料交渉の部分は
面接後にエージェントに任せた方が無難です。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。(小野)

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